木塊クラブ会員のMさまが、
約5年の歳月をかけて作製された、カナディアンカヌーの進水式が、
2021年4月16日に行われました。
当ブログでも時々、製作の様子を報告させていただいておりましたが、
無事に完成し、進水式を迎えました。
【製作者Mさんへのインタビュー】
・カナディアンカヌーを作ろうと思ったきっかけは?
→YouTubeで、カヌーを作っている動画を見て、「自分にも作れそう!」だと思った。父親が木造の船大工をしており、子どものころに作業をする様子を見ていたことも影響しているかも…もともと、ものづくりが好きということもある。
・いつから作り始めたのですか?(どれくらいの時間かかった?)
→構想スタート:2015年~設計
製作:2016年~2021年の5年間(週1日ずつ製作)
製作のスタートは、木塊倶楽部の屋外にカヌー製作のための作業場(床・屋根・側面壁、扉)を作ったところから始めたそうです。
長い時間と手間をかけて、コツコツと作業を進めてこられたことが分かります!
緻密な計画と、根気が本当にすごいです。
・製作中、特に難しかったところは?
→ストリププランキング工法の部分。
船体部分の工程は、ストリプ材を1枚ずつ貼っていって作ったそうで、一番時間がかかり大変だったそうです。
ストリプ材・・・船体を形成する細長い板
プランキング・・・ストリプ材をモールドに沿って取り付ける作業のこと
ビード&コーブ加工したストリプ材の断面です
カナディアンカヌーの全体です。
ストリププランキング工法で丁寧に作られた船体、
かっこいいですね!色も素敵★
カヌー自体は、
全長4.5ⅿ、幅(最大)90㎝、重量約40㎏。
・製作時の細部へのこだわり
1つずつ、写真で紹介します。
カヌーの内側はこのような感じです。
細部までこだわって、製作されています!!
デッキ(船体上面の両端に付く、小さな三角形の部材)
には、
カナディアンをイメージして、楓の葉をあしらったそうです。
シートは、藤を編み込んで作ったそうです!
目がきっちっとそろっていて、美しいですよね~
下に映る影も美しい!
ヨーク
補強材の他に運搬する際の持ち手にもなります。
パドルは、檜の一枚板を削ったオリジナル
だそうです。
・これからのカヌーでのご予定は?
→「いろいろな湖や池に行って、カヌーに乗ってみたい」とMさん。
現地までの車での運搬の問題もあるそうが、
コロナが早く終息して、あちこちでカヌーに乗ったらきっと気持ちがよいでしょうね!
5年もの歳月をかけて作り上げた、Mさんの超大作カナディアンカヌー!
無事に進水式を終えました。本当にお疲れさまでした。
次は、どんな作品づくりに取り掛かるのか、またお話を聞かせてくださいね!!